2008年02月18日 00:00 〜 00:00
ローレン・シャノン・海外の米民主党員日本(DAJ)代表「アメリカの底流」8

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会見リポート

海外の民主党員からの熱い展望

鈴木 美勝 (時事通信解説委員)

今年の米大統領選は、日本でも大きな関心が持たれている。とりわけ民主党の指名争いは、黒人(アフリカ系アメリカ人)初の米大統領を目指すオバマ候補と、女性初の米大統領を目指すクリントン候補がデッドヒートを演じている。

50人以上のメンバーが集まれば、支部が組織できる「海外の米民主党員」は、米民主党全国委員会の一部。2月5日のスーパー・チューズデーには海外在住者を対象にした予備選の投票も行われた。世界70ヵ国に支部があり、日本代表を務めるシャノン氏が、予備選の現状を報告、共和党指名候補と対決する本選挙の“展望”を熱く語った。

シャノン氏が政治に本格的にかかわるようになったのは、00年の大統領選で共和党・ブッシュ候補が勝利したのがきっかけ。「それまでは、環境や人権問題など個別のイシューには関心があった」ものの、政党政治からは距離を置いていた。しかし、「ブッシュ登場後は政党政治に大いに関心を持つようになった」─。

両党の違いを聞かれたシャノン氏は、「共和党は50歳以上の白人男性の党」と歯切れよく答えた上で、民主党は「多様で幅の広い党」「変化の党」と胸を張った。このまま行けば、本選挙では、共和党・マケイン候補との対決となるが、オバマ候補、クリントン候補のどちらが指名されても「負けるわけがない」と、自信に満ちた口調でその根拠を挙げた。

(1)「2期8年となるブッシュ政権に対する国民の不満は大きい。ブッシュ大統領の現在の支持率は37%と低く、70%の国民はイラクから米軍は撤退すべきだと思っているか、イラク戦争は失敗だったと考えている」(2)当のマケイン候補はブッシュ大統領に考え方も近く、新たな方向性は出せない(3)
今回の予備選の投票者数は「共和党1に対して民主党は2~3倍」と圧倒している─と。

表参道でレストランを経営するバリバリの民主党員から、変化を求めるアメリカの熱気が伝わってきた。

ゲスト / Guest

  • ローレン・シャノン / Lauren Shannon

    アメリカ合衆国 / USA

    海外の米民主党員日本(DAJ)代表 / Representative, Democrats Abroad Japan

研究テーマ:アメリカの底流

研究会回数:8

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