2008年01月23日 00:00 〜 00:00
綿貫民輔・国民新党代表

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会見リポート

第3勢力結集を視野に

浅川 博忠 (山形新聞客員論説委員)

「衆院・参院各4人のわずか8人の小政党だが、ぶれない、こびない、おごらないの信念に燃える憂国の士の固まりだ」と、東京に久々に雪が舞う日の午後、綿貫代表が熱っぽく語り始める。

「党結成して2年半になるが、原点は郵政民営化反対であると同時に小泉首相の国会軽視の暴挙に反発。官邸主導すぎるのはよくない」と衆院議長経験者の立場で苦言を呈しつつ、「樹立100日の福田内閣に対してはお手並み拝見の段階」と評価。

また、「“ガソリン国会”“年金国会”などと一点集中に走り過ぎるのは感心しない。もっとグローバルに国民生活全体の視点に立脚する国会対応が望まれる」と、昭和44年初当選で約40年間に及ぶ超ベテランとしての注文も付け加えてみせる。

そして、「平成17年半ばのガソリン、軽油、灯油の負担増は最近の石油価格高騰で3兆9000億円に及ぶ。これを外国為替と財政投融資の各特別会計の運用収入を財源として補てんする国民負担軽減給付制度に関する法案を、自民や民主の協力を得て提出したい」と提言。

この姿勢に自民党でも民主党でもない第3勢力を目指す意気込みが感じられた。事実、「租税特別措置法改正案を衆院で与党が再可決した際に、野党は福田首相への問責決議案を出すべきでない。その時は国民新党は現実的な対応をする。また、総選挙後の情勢次第では、与党、野党双方から心の通ったメンバーと組んで第3勢力の結集を目指したい。平沼赳夫氏の新党との連携も否定しない」と、第3勢力の結成を力説。

「次の総選挙では全国11の比例ブロックに1人以上の候補者を擁立して党勢拡大もしたい」と質疑応答で答え、昭和2年生まれの年齢を感じさせぬ意気揚々ムードで会見終了。
 

ゲスト / Guest

  • 綿貫民輔 / Tamisuke WATANUKE

    日本 / Japan

    国民新党代表 / Representative,People's New Party

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