2008年01月25日 00:00 〜 00:00
門間一夫・日本銀行調査統計局長「2008年経済見通し」1

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会見リポート

強まる「不確実性」

今井 純子 (NHK解説委員)

年明け早々の原油1バレル=100ドル突破。そして、世界同時株安。アメリカ経済の後退も懸念される中、門間氏は「08年度、世界経済は大きく減速することなく、国内も2%内外の成長に戻る蓋然性が高い」との認識を示した。

一方、「不確実性が強まっている」「下振れの懸念がある」と何度も強調。サブプライム問題の実体経済への影響は、現時点で見極めが難しいとも指摘した。

市場でささやかれている利下げについては、機械的な協調利下げはないとしながらも「非常に低い緩和的水準にあるといって、びた一文動かさないと、そこまで硬直的に考えているわけではない」と柔軟な姿勢。

多くの家計が景気回復の実感をもてないまま、日銀の「下振れ懸念」が現実になってしまうことがないよう、願うばかりだ。

ゲスト / Guest

  • 門間一夫 / Kazuo MONMA

    日本 / Japan

    日本銀行調査統計局長 / Head of Bank of Japan investigation Statistics Bureau.

研究テーマ:2008年経済見通し

研究会回数:1

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