会見リポート
2007年12月20日
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崔天凱・駐日中国大使
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会見リポート
日中の「架け橋」にとの自負
金子 秀敏 (毎日新聞論説室専門編集委員)
新任の崔天凱大使はアジア局長は経験しているが国連勤務が長く、日本語使いではない。日本に赴任したばかりで福田首相の訪中に続き、今年春の胡錦濤国家主席の訪日を成功させなければならない。まだ緊張しているせいか、会見の席で神経質にボールペンをいじっていた。
日本側には、崔氏はタカ派というイメージがある。アジア局長時代、東シナ海ガス田協議でやりあった。日本側が在上海総領事館の電信官自殺事件を取り上げた時、「日本のマスコミは中国のマイナス面ばかり書く。指導すべきだ」と発言し、物議をかもしたこともあった。
だが中国では、崔大使はタレント並みの有名人だ。1996年から1年間、報道官を務めた。外務省報道官は、テレビニュースによく登場する。コメントする時の表情や仕草にも工夫をこらすので人気者になる。
初代の報道官は後に副首相になった銭其◆元外相だった。銭氏の内外記者会見は鄧小平の始めた改革開放政策のさきがけとなった。後輩の崔大使も会見で何度か「開かれた」という形容詞を使った。中国と日本の世論の架け橋たらんとする自負心のあらわれだろう。質問を受けると、大変丁寧に答えていた。
「日中正常化35周年の年に、日本記者クラブで会見する35番目の中国要人になれたのは縁起がいい」と、最後のほうではジョークを言う余裕も見せた。
ニューヨークの国連本部勤務だった夫人も近く来日するが、事前に見にきて日本がすっかり気に入ったそうだ。
ゲスト / Guest
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崔天凱 / Tiankai Cui
中国 / China
駐日中国大使 / Chinese Embassador to Japan