2007年01月29日 00:00 〜 00:00
早川英男・日銀調査統計局長「2007年経済見通し」3

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会見リポート

原油下落、長期的にはプラス

岡田 晃 (テレビ東京出身)

早川氏は日銀の景気認識のキーパーソン。1月の利上げ見送り後、2月の金融政策決定会合に向けてどのような景況感が披露されるか、期待して出席した。

早川氏は「日本経済が5年間にわたり2%台で減速も加速もなく成長を続けているのは不思議なこと」と指摘し、その背景と特徴を歴史的・国際的視点から解き明かした。そのように大きなスケールで経済の動きを見ることも、時には必要だろう。

だがそれにしても、 肝心なところはうまく逃げられたというのが正直な感想だった。 焦点の消費と物価については「上昇は緩やか」と述べたが、明確なコメントは少なかった。「原油価格下落は短期的には物価にマイナスだが、長期的に見れば日本経済全体にとってプラス」と指摘したあたりに、日銀の姿勢がにじみ出ていた。微妙な時期だけに、そのへんが精一杯だったということだろうか。

ゲスト / Guest

  • 早川英男 / Hideo Hayakawa

    日本 / Japan

    日銀調査統計局長 / The Chief, Department of Statistics, Bank of Japan

研究テーマ:2007年経済見通し

研究会回数:3

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