2007年01月31日 00:00 〜 00:00
木内登英・野村證券金融経済研究所シニアエコノミスト「2007年経済見通し」4

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会見リポート

後半に踊り場脱却

岡田 晃 (テレビ東京出身)

木内氏が描く景気シナリオは「目先は慎重、中長期は強気」だ。木内氏によれば、現在の景気は軽い踊り場に入っているが、今年半ば以降に踊り場を脱却するという。米国経済の軟着陸に連動して輸出主導で持ち直し、内需に波及するためだ。最近の労働需給の逼迫傾向がいずれ賃金を押し上げ消費に波及すると見ており、2008年の景気はかなり活況になるという。

安倍政権の経済政策については「法人税軽減は企業優遇ではない。日本企業の国際競争力が向上し、個人の生活が豊かになる。安倍政権はそれをもっと説明すべきだ」と強調していたのが印象的だった。

静かな語り口ながら、論旨は明快で説得力があった。ただ日本経済は「原油価格、金融政策などのリスク」(木内氏)も抱えている。それを乗り越えて、明るい展望が現実となるよう願いたいものだ。

ゲスト / Guest

  • 木内登英 / Takahide Kiuchi

    日本 / Japan

    野村證券金融経済研究所シニアエコノミスト / Senior Economist, The Laboratory of Economy and Finance, Nomura Securities

研究テーマ:2007年経済見通し

研究会回数:4

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