2007年01月19日 00:00 〜 00:00
イェスパー・コール・メリルリンチ日本証券チーフエコノミスト「2007年経済見通し」1

申し込み締め切り

会見リポート

循環的楽観とバブルの影

今松 英悦 (毎日新聞論説委員)

在日20年のイェスパー・コール氏は日本経済を好意的に見ている。バブル崩壊後は、経済全体が萎縮し失われた10年と言われているが、この間も、日本企業は将来を見据えた投資を行い、その効果は表れているという。こうした投資は07年度も高い水準で推移するとみる。

循環的には楽観的ということだ。とはいえ、個人消費の弱さは気になる。06年度までは企業部門から家計部門へのバトンタッチが進んでいないが、07年度には賃金上昇などを通じて、消費が回復することに期待を込める。そうなれば国民の先行き不安も薄れるというわけだ。

経済の正常化が進む中で金利正常化の必要性も説く。超低金利政策が続けばインフレを招きかねないからだ。安倍政権の経済政策にバブル経済の影を予感するが、そうならないことを願いたい。

ゲスト / Guest

  • イェスパー・コール / Jesper Koll

    メリルリンチ日本証券チーフエコノミスト / Chief Economist, Merrill Lynch Japan Securities

研究テーマ:2007年経済見通し

研究会回数:1

ページのTOPへ