会見リポート
2006年08月08日
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谷垣禎一・財務相
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会見リポート
「地域の活力再生」で持論を
恵村順一郎 (朝日新聞論説委員)
「これまでは財務相として自分の仕事をきちっとやってきたが、領空侵犯はしないようにしてきた。総裁選への立候補で、全体として何を考えているのか、皆さんの視野に入ってきたのではないか」
手応えを少しずつ感じてきているようだ。
前日まで京都、高知、愛媛を遊説してきたとか。その体験をふまえ、記者会見では「地域の活力の再生」を中心に持論を展開した。
「生涯現役の時代に、定年制の維持が必要なのか」「弱肉強食ではなく、額に汗して働いた人がまあまあ安心して暮らせる社会を作る」
告示1カ月前なのに、早くも演説慣れしたのか、言葉によどみはない。
ボランティアの力を地域通貨で貸し借りしあう「絆銀行」、寄付金優遇税制を充実させる「絆の税制」、都市部に偏在する個人住民税の一部を地方に再配分する「ふるさと共同税」など、具体的なアイデアも次々と紹介した。
会場からは「消費税を少なくとも10%にあげるというが、結局は財務省の言いなりでは」と辛口の質問も出た。これには「消費税を上げるのが財務省の願望だからといって、口をぬぐってはいられない。そこをハッキリ言うことが国民の信頼を勝ちうるゆえんだ」と言い切った。
ただ、総裁選は安倍晋三官房長官の独走状態に変わりはない。
「小泉政権の5年間の何を引き継ぎ、何を付け加え、何を改めるか。それは基本的に政策論争だ」
地道な政策論争を貫くしかないとの決意表明とみた。
ゲスト / Guest
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谷垣禎一 / Sadakazu TANIGAKI
日本 / Japan
財務相 / Minister of Finance