会見リポート
2006年01月25日
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梅田勝・厚生労働省参事官(健康担当)「新型インフルエンザ対策」
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会見リポート
マスク、うがい、手洗いで予防
柳原 一哉 (産経新聞社会部)
厚生労働省は昨年に対策行動計画をまとめたところだが、通常のインフルエンザが流行するこの時期、懸念だけが先行しているのだろうか、風邪の人があわてて治療薬「タミフル」の処方を求めた例もある。
目に見えないウイルスが相手だけにやむをえないともいえるが、社会不安を増幅させないよう対処する必要がある。そして正しい判断のためには正確な情報が欠かせない。行動計画でもこうしたリスクコミュニケーションの重要性を認識し、国民に情報提供する広報担当官が置かれることになった。厚労省の梅田勝参事官がその役割を担っている。
拍子抜けするようだが、梅田参事官は「大流行時にもっとも国民の皆さんに求めたいのはマスク着用とうがい、手洗いです」と話した。新型といえ、インフルエンザの最大の防御は飛沫感染をいかに避けるかだというのである。
行動計画ではパンデミック下での大規模集会中止などを盛り込んだが、それも飛沫感染の危険性が高まる人同士の接触機会を減らし、大流行を小さくする狙いがある。
ところでパンデミックの時期の予測だが、梅田参事官は「大地震と同じでいつかやってくるとしかいえない」とする一方、予防の重要性を強調し、1918年のスペインかぜ流行の際、旧内務省が作った「流感予防」の標語を紹介した。
「鼻口を覆へ─他の為にも身の為にも」「含嗽(うがひ)せよ─朝な夕なに」とあり、本質は一世紀近くたっても不変だという。
筆者も含め日ごろの習慣にしておけば、かなり流行をおさえることができるだろう。
ゲスト / Guest
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梅田勝 / Masaru Umeda
日本 / Japan
厚生労働省参事官(健康担当) / Ministry of Health, Labour and Welfare
研究テーマ:新型インフルエンザ対策