会見リポート
2005年12月07日
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麻生太郎・外相
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会見リポート
わたくしのアジア戦略
中井 良則 (毎日新聞編集局次長)
麻生外交の出発点として、この日のスピーチは力を込めて準備したのだろう。「アジア人とは楽観論者の別名だ」「日本はアジアの実践的先駆者である」「中国の台頭を日本は待ち望んでいた」などのキーワードを織り込み、熱弁を振るった。
ただ、取材する側からいえば、スピーチ50分に対し、質疑応答わずか5分では消化不良もはなはだしい。外相として初登場したクラブで、日本だけでなくアジアや世界にメッセージを発信したいのなら、記者団の質問にもっと答えてほしかった。せっかくの機会なのに惜しいことをした。
私の経験では、ワシントンで米政府当局者が記者会見する時、質問が途絶えるまで壇上を去らないのが当たり前だった。
質問の機会があったので「小泉首相に靖国参拝を取りやめるよう進言する考えはないか」と聞いてみた。
「やめろと進言するつもりはない。中国にいわれたから、新聞にいわれたからやめるというのは、一国の総理としてやるべきではない。日中や日韓が戦後、これだけうまくいっていることはない。靖国神社の問題でお互いに何となく引くに引けなくなっている点はある。毎日新聞社はじめあおられるのが、どんどん、さらに話を悪くしている」
マスメディアにあまり好感を抱いていない様子がうかがえ、ちょっとさみしかった。
ゲスト / Guest
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麻生太郎 / Taro Aso
外相 / Foreign Minister