会見リポート
2005年03月25日
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ミコラ・トメンコ・ウクライナ副首相
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会見リポート
CISに連鎖するオレンジ革命
澤 英武 (個人会員 産経新聞出身)
トメンコ氏は、旧ソ連邦を構成する共和国連合体、CISのリーダーたちが、大統領クラブを作って権力温存を図ってきた、その風穴を開けたのがグルジア、そしてウクライナと続く革命だったと言う。それは単なる政権交代ではない、ソビエト式権力構造はもはや時代に合わず、CIS空間に「新しい理念の革命」は連鎖するだろう、と大胆な予言をしてみせた。 トメンコ氏が日本訪問中、CISのひとつ、キルギス共和国政権が崩壊した。首都ビシュケクで、不正選挙に抗議するデモが政府庁舎になだれ込むや、アカエフ大統領一家はあっさり国外に逃がれた。
トメンコ副首相は、旧ソビエト共和国が将来、民主国家連合体になるかもしれない、と期待している。そして、ウクライナがたんにEU入りを目指すだけでなく、ロシアを含む東のCIS諸国の民主化を助ける役割を担うことも示唆している。ロシア、ベラルーシとの〝スラブ3兄弟の血縁〟は切ることができない、ということだろうか。
フレッシュな指導者という好印象を残すトメンコ副首相にくらべ、いやでも日本の政界の老化現象が目につく。
ゲスト / Guest
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ミコラ・トメンコ
ウクライナ副首相