2004年03月15日 00:00 〜 00:00
ロドゥサキス・駐日ギリシャ大使/ツモス・五輪メディア局日本担当部長/カメジン・国際聖火リレー・アジア担当

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会見リポート

NATOがテロ対策支援

内田 義雄 (個人会員(NHK出身))

ギリシャ本国の政変(11年ぶりの政権交代)、200人以上の死者を出したスペインの列車爆破テロなどヨーロッパの緊張感が伝わってくるような催しとなった。

ロドゥサキス駐日ギリシャ大使の話は重苦しいテロ対策の説明から始まった。アテネ五輪の警備予算は10億ユーロ(約1300億円)を上回るという。開催費に充てられるスポンサー収入の目標額二億ユーロはすでに2年前に集まったが、警備にはその5倍以上のお金がかかることになる。「ギリシャ政府はAWAKS(空中警戒管制機)やヘリ空母などを含むNATO軍の支援を正式に要請しました…」。アテネ五輪はオリンピック史上最大規模の警備態勢に守られて開催されるわけである。だから安心して来てほしいということでもあろう。カラマンリス新首相は文化大臣を兼務してオリンピックを自ら担当する。
記者会見のあとオリーブや羊肉などを食材にした本場のギリシャ料理がふるまわれた。大使は古代ギリシャの歴史家トゥキュディデスを研究しているとのこと。「アテネ五輪は初心に帰って人類の兄弟愛と平和的競争というオリンピック精神を分裂する今日の世界に伝える必要がある」と強調していた。

108年ぶりにオリンピックはその発祥の地に戻る。

ゲスト / Guest

  • ロドゥサキス

    ギリシャ

    駐日ギリシャ大使

  • ツモス

    五輪メディア局日本担当部長

  • カメジン

    国際聖火リレー・アジア担当

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