会見リポート
2003年09月24日
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ギュンター・フェアホイゲン・EU拡大担当委員
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会見リポート
新規加盟国のパワーに期待
熊倉 逸男 (中日新聞・東京新聞外報部)
しかし、気になるのが、米国のイラク攻撃に反対したドイツ、フランスと、米国を支持した英国、スペイン、それにポーランドなど新規加盟国との間の不協和音。会見でそこを突かれると、「いい質問だ」と苦笑い。「外交や安全保障の主権は、加盟各国が持っている。欧州委の所管ではない」とEU外交の限界を認めた。一方で、「新規加盟国は、米国の政策が(社会主義体制の)解体をもたらしたと感謝し、米国との緊密な関係を維持してきた。これを(EUと)米国との良好な関係づくりに活用できる」と、逆に新規加盟国のパワーに期待した。
国際刑事裁判所などをめぐってもEUと対立する米ブッシュ政権の単独行動主義に対しては「民主主義、人権侵害への反対など、EUと米国の戦略は一致する」と協調関係づくりを楽観視する。ドイツ出身。中道の自由民主党(FDP)から転じ、シュレーダー首相の与党、社会民主党(SPD)に一九八二年に入党、外務政務次官などを務めた後、九九年から現職。以後、「政党の会議には出席していない」と話すが、EU拡大はドイツの国益にもかなう。「シュレーダー首相の強力なサポートなしに(EU拡大の)実現はなかった」と、「古巣」の仲間との連携をアピールした。
ゲスト / Guest
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ギュンター・フェアホイゲン / Gunter Verheugen
ドイツ / Germany
EU拡大担当委員 / EU