1995年07月05日 00:00 〜 00:00 10階ホール
ネルソン・マンデラ・南アフリカ大統領

会見メモ

・・・マンデラ大統領は出獄して間もない90年、当クラブを訪れて会見、大きな感銘を与えてくれましたが、今回は大統領としての会見。足が悪くなったのと、白内障の手術をした直後とのことでしたが、相変わらず元気いっぱい。同行の外相、通産相を演壇に並べ、自らの代わりに答弁させるなど、余裕ぶりも見せてくれました。・・・
クラブ会報1995年8月号1ページから引用)

 

訪日の狙いは「日本からの投資拡大」にあったようだ。冒頭発言では日本企業が懸念している「治安」と「労使問題」に絞って理解を求めた。「犯罪率の高さは、警察が犯罪の抑止ではなく、民族解放運動の抑圧に力を入れてきたから」と歴史的背景を語り、いまは犯罪防止対策によって改善されていると自信を示した。また「賃金や生活環境での人種間格差が労働問題の最大の要因」とした上で「労働運動の指導者達は、その行動が与える影響を承知しており、運動は節度が保たれている」と。
内政については「28人の閣僚のうちANCは18人だ。我々には政治的寛容の長い歴史があり、少数派も十分に意見を述べて政権に参加している」と、民族融和路線を強調。質疑応答では自らはほとんど答えず、同席したヌゾー外相とマニュエル通産相に平等に答えさせた。
クラブ会報1995年8月号13ページから引用)

会見音声


ゲスト / Guest

  • ネルソン・マンデラ / Nelson Mandela

    南アフリカ / South Africa

    大統領 / President

ページのTOPへ