1990年07月04日 00:00 〜 00:00 宴会場
大山康晴・十五世名人(棋士)

会見メモ

・・・4日に将棋の大山康晴十五世名人をお招きした。順位戦で負ければ引退というところまで追いつめられたときの感想など、日ごろ聞けない話ばかりで、出席者からは大好評。今号と次号に分けて会報で内容をご紹介する。・・・
クラブ会報1990年8月号1ページから引用。記念署名の写真もあります)

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 優勝124回、通算1401勝、そして鬼のすみかといわれるAクラスには昭和23年以来、42年間在位している。いきおい「棋界のトップといわれるためには、7割の勝率が必要」との言葉も説得力をもつ。
 一番イヤだった1局、対局前夜の過ごし方、対局中のハプニングなどをユーモアを交えて語り、「技術や慎重さだけでなく、時には思い切りが勝負の決め手になる」「本当に強い人は、敗者をいい気持ちにさせるコツを心得ている」「落ち目になる時期は必ずあるが、他人に気づかれないように乗り切っていくことこそが大事」「前途有望な若手には、小言を言ってくれる人が必要」。67歳、現役50年の勝負哲学、人生哲学ともいうべき秀句が口を衝いて出る。
 素人が上達するために、と言って教えてくれた極意は次の一手。「2枚の銀の使い方が基本であり、銀は(上下・左右)並べて打つべし」。
クラブ会報1990年8月号10-11ページから引用、6-9ページに全文文字起こし(Ⅰ)があります)
クラブ会報1990年9月号8-11ページに全文文字起こし(Ⅱ)があります)

会見詳録

会見音声


ゲスト / Guest

  • 大山康晴 / Yasuhiharu Ouyama

    日本 / Japan

    十五世名人(棋士) / professional shogi player

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